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【長谷川理恵さん】トップモデルがパティシエになった理由「息子にケーキを食べさせたい」【食のつどい#5】

食のつどい

食べる楽しみ、料理する楽しみ。宅食も、ミールキットも食材宅配も、そのひとつ。

さまざまな人の「おいしい」にスポットを当てる特別企画「食のつどい」。

今回のゲストはモデルでタレントの長谷川理恵さん。1993年に雑誌『CanCam』の専属モデルとしてデビューして以来、トップモデルとして活躍してこられました。

2012年にご結婚され、現在はご家族と鎌倉にお住まいとのこと。

モデル・タレントして活動しながら、お子さんの食物アレルギーをきっかけに、卵や乳製品を使用しないヴィーガンスイーツの存在を知り、現在はパティシエとしても活躍されています。

そんな長谷川さんに「食べること」についてお話をうかがってきました。

モデルなのに食べるのが大好き?

長谷川理恵さん_1

ーー 食に関するインタビューになります。モデルの方の食生活やヴィーガンスイーツへのこだわりなど、今回はたっぷり伺わせてください。

長谷川 食に関しては、ご飯をしっかり食べるようにしてます(笑)。今は鎌倉に住んでいるんです。海が近いこともあって、魚がすごく美味しくて。私もよくお魚屋さんで地元の魚を買って料理するんですよ。

ーー お料理はけっこうするんですか?

長谷川 息子にご飯を食べさせなければいけませんし、料理は毎日やりますね。お肉、お魚、野菜などをバランスよく食べるようにしています。鎌倉は魚だけじゃなくて有名な鎌倉野菜などもあるので、食材には恵まれていますね。

ーー 息子さんと一緒に料理をしたりもしますか?

長谷川 息子は今11歳なんですが、休みの日はふたりで一緒に料理をしたりしますよ。学校だけじゃなくて塾にも通っているので小学生とはいえ忙しいと思うのですが、本人曰く「料理をすると頭を切り替えられる」らしいです。育ち盛りなので、ハンバーグや唐揚げみたいなボリューミーなものを食べたがりますね(笑)。

ーー 長谷川さんはいつから料理をするようになったんですか?

長谷川 ちゃんと料理をするようになったのはひとり暮らしを始めてからですが、母親が料理教室をやっていたこともあって、昔から料理に対する関心があったんです。料理の基本は母親から教えてもらいました。

父親の仕事の関係で小さい頃はベルギーに住んでいたんですけど、ベルギーって本当に料理が美味しいんですよ。食材のレベルも高いですし、食事に対する意識が高い人も多いですね。そんなところにいたから、本当に食べることが大好きな子供でしたね。

ーーでも、モデルになるとあまり食べられないのでは…。

長谷川 そうなんですよ!今はかなり変わってきましたけど、私がモデルとしてデビューした頃は「とにかく細い方が良い」という価値観が強くて、体型を維持するためにぜんぜん食べれませんでした。プリン1個しか食べない日とかもありましたね。

モデルとしてデビューさせていただいたことには物凄く感謝していますが、やっぱり辛かったですね。今は業界の価値観も変わってきているので、本当に良かったです。

ーーやっぱりモデルさんって大変ですね。そんな食生活がいつまで続いたんですか?

長谷川 2000年頃まではそんな感じでしたね。テレビの企画でハワイのホノルルマラソンに挑戦することになって、それがきっかけで食生活が変わっていきました。

42.195km走り抜くには、とにかくスタミナが必要なんですよ。1日にプリン1個なんて生活をしていたら途中で倒れてしまいますから、トレーナーさんにしっかり食べるようにアドバイスされて、一気に食生活が変わりました。スタミナをつけるために自宅でレバーを料理したりもしましたね。

同じ体を使う仕事でも、大きく食への向き合い方は変わるのですね。

長谷川 そうなんです。それまで「とにかく食べない」という生活だったのが「しっかり食べて、しっかり運動する」という生活に変わりましたね。最初は戸惑いもありましたが、もともと食べるのが大好きだったので、だんだん慣れていきました。

ーーそれが息子さんとお料理を楽しむ今の生活につながっていると。

長谷川 ええ。生活そのものが変わっていきました。あの時、マラソンに出会えて本当に良かったです。あのままの生活を続けていたら、きっとどこかで身体を悪くしていたと思うんです。50歳になった今でもこうして元気でいられるのも、マラソンを契機に「しっかり食べて運動する」という生活にチェンジ出来たからだと思います。

息子さんのアレルギーとヴィーガンスイーツ

長谷川理恵さん_2

ーー息子さんは食物アレルギーがあるんですよね。

長谷川 息子が小さい頃、食物アレルギーを発症してしまいました。乳製品と卵がダメで、食べると顔がパンパンに腫れてしまうんです。今はだいぶ良くなりましたが、今でも食事には気を遣いますね。休日は一緒に料理をしたりしますが、ハンバーグや唐揚げも卵を使わずに作ります。

ーー卵や乳製品を使わないヴィーガンスイーツのパティシエとしても活動されていますが、やっぱり息子さんのアレルギーがきっかけになったんでしょうか。

長谷川 普通のケーキは卵やクリームをたっぷりと使用しますから、息子は食べられないんですよ。やはり、親としては「安心してケーキを食べさせてあげたい」という気持ちがありましたね。そんな時にヴィーガンスイーツと出会ったんです。

今はもう広尾にお店を移されているのですが、当時、鎌倉駅のすぐ近くに岡田春生(おかだ・はるお)先生という方がやっておられるヴィーガンケーキのお店があって、そこのケーキが本当に美味しかったんです。卵もクリームも入っていないので息子にも食べさせたら気に入ってくれて、あっという間に常連になりました。

ーーお店に通うだけじゃなくて、ご自身で作れるようになるというのが凄いですね。

長谷川 お店のケーキも美味しいけれど、息子には手作りのケーキも食べさせてあげたかったんですよね。ヴィーガンケーキ作りを習うなら岡田先生しかいないと思い、思い切って弟子入りを志願しました。

ーー弟子入り!?

長谷川 最初は「そういう事はやっていなんですよ」と断られたんですが、何度も弟子入り志願をしたら先生も根負けしたらしく、ヴィーガンケーキの作り方を教えてもらいました。ご迷惑だったかも知れませんが、とにかく息子に自分で作ったケーキを食べさせたい一心でしたね。

ーーお母さん手作りのケーキを食べられて、息子さんも喜んだじゃないですか?

長谷川 本当に喜んでくれたので、親として嬉しかったですね。息子の誕生日には、卵やクリームを全く使わないヴィーガンのショートケーキを作るんです。ヴィーガンケーキって、素材にこだわってちゃんと作れば、びっくりするぐらい美味しいんですよ。

息子さんのために作った
手作りヴィーガンケーキ
長谷川理恵さん_4

ーー息子さんもアレルギーで辛いでしょうし、本当に良かったですね。

長谷川 本人はどう思っているか分からないのですが、私はあまり「可哀そう」と思わないようにしているんです。親がそう思ってしまうと、息子自身も「自分は可哀そうなんだ」と思い込んでしまい、あまりプラスにはならないかなと。

たしかに息子には食べられないものがありますが、世の中には他にも美味しいものが沢山あります。卵や乳製品を食べられない分、他の美味しい食べ物に出会えるのですから「食物アレルギーだから可哀そう」というのはちょっと違うかなと思います。

ーースイーツの勉強をするためにフランスに留学されたんですよね。

長谷川 やるからには本格的にやりたい性格なんですよね。パリでは有名な先生にスイーツの作り方を教えてもらい、本当に勉強になりました。そこから「フランス・レストラン・ウィーク」というイベントでデザートを担当させてもらったりと、新しい仕事にも繋がりましたね。

ーー今はヴィーガンスイーツを広める活動も積極的にされていますね。

長谷川 ありがたいことに、そういうお仕事を頂くことが多いですね。日本だと「ヴィーガン」と名がつくだけで色眼鏡で見られることも多いですが、誤解されている気がしますね。

最近は食物アレルギーに悩んでいる人も本当に多いので、卵や乳製品を使わないヴィーガンスイーツの果たす役割は大きいと考えています。これからも、ヴィーガンスイーツをもっと広めていきたいですね。

もっと食べることを大事にしよう

長谷川理恵さん_5

ーー長谷川さんは本当に食べることを大事にしていますね。

長谷川 そうですね。ですが、残念ながら食に関して無頓着な方もまだまだ多いなと感じます。私は野菜にしろお魚にしろ、けっこうこだわって買うのですが、そういう人はあまり多くないですし、みんなダイエットには熱心だけど、食べることがおざなりになっているような気がしますね。

ーーたしかにダイエットに熱心な人は多いですね。

長谷川 今の若い女の子は、過剰にダイエットしたりしていて心配になります。もう十分スタイルが良いのに「もっと痩せなきゃ」みたいな。そういう年頃なのかも知れませんが、無理しすぎている子が少なくないなと思います。もちろん暴飲暴食するのは良くないですが、適度に食べて適度に運動するというのが基本ではないかと思いますね。

ーーご自身も食べられない時期があったからこそ、心配になりますよね。

長谷川 そうなんです。人間、食べたいものを食べられないと本当にストレスが溜まりますし、食べる代わりにタバコを吸ったりするので健康にも美容にも良くないんですよ。

今はもう吸っていませんが、若い頃はヘビースモーカーだったんです。私だけじゃなくて、モデルをやっていてタバコを吸っている子はかなり多かったですね。みんなタバコを吸っているから、撮影現場もちょっと煙たいんですよ。今では考えられないような話ですが。

ーー食べるのを我慢して健康と美容を損ねるのは本末転倒かも知れませんね。

長谷川 食事、健康、美容は全て繋がっています。だから、食べることをおざなりにしていると、いずれ健康も美容も損なってしまうのではないでしょうか。健康や美容を大切にするのなら、まずは食事をもっと大事にして欲しいですね。これからは、自分のこれまでの経験を活かして、食べることの大切さをもっと多くの人に伝えていきたいと思います。

長谷川理恵さんプロフィール

1973年12月1日、神奈川県生まれ。鎌倉在住。1993年よりファッション誌のモデルとして活躍。ランニング歴23年、フルマラソン自己ベストタイムは3時間15分36秒。第一子を出産後もマラソンを続けており、数々の大会に出場を果たす。食・ファッション・スポーツを通して様々な活動を推進。2016年、鎌倉の山田宗徧流家元が考案した現代人のためのヨガ、WabiYoga初のインストラクター資格を取得。2017年には、ヴィーガンパティシエとして活動を開始し、体に優しいプラントベースのスイーツのプロデュースを手がけている。最近では、長男の影響で始めたダンス動画がInstagramで話題。

Instagram:https://www.instagram.com/rie_hasegawa/?hl=ja

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