レポート

食材費用の増大による今後の影響

参考資料

  • 円安で進む「選別値上げ」 小売り・外食、節約に配慮もhttps://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC18COV0Y2A011C2000000/
  • 高橋洋一チャンネル:607回 地上波では無理!円安の何が悪い?ようやく30年前に戻れたのにまた間違った政策で不況にするつもり?【言い間違い 00:01:31 成長率1割位引き上げてるから→0・5〜1%位引き上げ】
    https://youtu.be/5-8xYAyw2p4
  • 【食料安全保障】中国“爆買い”の影響も?価格高騰…食料危機の懸念と対策は【深層NEWS】
    https://youtu.be/Y7nkirB8SUI

やすひさてっぺい です。

今回は象徴的な資料をベースに考察していきます。

円安による影響

円安の影響で、海外の安い材料や加工品を輸入して安さを強みにする企業は、かなり苦しい状況となっています。

そんな中でも飲食系では値上げが後を断ちませんが、前回の22年6月〜9月唐揚界レポートで伝えたように、今までの価格で販売は非常に困難な状況となっているのは、唐揚界にとどまらず、全ての飲食業界で起こっていることです。

例えば、資料内の図表にて吉野家のグラフがありますが、客単価は上がったが、客数が伸び悩むことにより、利益を大幅に落としていることがわかります。

逆に、円安の影響で、百貨店など海外からの買い物客から利益を得る企業などでは、これからさらにインバウンドが見込める為、利益の増大が見込めます。

業界単位で調子良い業界、悪い業界の明暗がはっきり分かれるのですが、日本国全体ではメリットがあるように思われます。

その内容を端的に伝えている動画がありましたので、共有します。

日本の失われた30年を取り戻す、良い機会であるということがわかります。

ただ、視点が日本国という高い視点であるため、飲食業界などの個別の業界がどうなっていくかは、ここでは語るのは難しいでしょう。

原材料費高騰の本当の原因

今回の原材料費高騰は、円安が原因の一つではありますが、それが主犯ではありません。

  • コロナがきっかけの中国ゼロコロナ政策&ウクライナ戦争による物流の麻痺
  • ロシア孤立、中東対アメリカの反発によりエネルギー高騰による物流費用の高騰
  • アジアやヨーロッパで起こっている異常気象による不作
  • 中国で起こっている食糧危機、からの買い占め。

これらが噛み合って原材料高騰に繋がっています。

わかりやすい動画がありますので、共有します。

動画で言われている食糧自給率の問題はもちろんありますが、世界中で、穀物はあの国、原油はその国、半導体はこの国と、役割分担をして融通し合って発展しましょう。そうすれば専門性も高くなってより効率良く皆の国々で発展できるね という「グローバル化」がこれまでの常識だったのです。

それがコロナをキッカケに(実際はもっと前から)世界が分断化したことで、特にロシア、ウクライナの戦争が象徴となっているように、そこから急速に「反グローバル化」つまり、自分のことは自分でやる。自分のことは自分で守る。が常識の世界に急になりましたので、これは時代の変化による、高波が来ているという状況なのです。

では、今後どうなるのか

一番最悪な想定は、戦争です。

既に戦争は起こっていますが、食糧をベースに考えた場合は、食糧の取り合いで起こる戦争が最悪のケースです。

正直、反グローバル社会になり始めたこのタイミングでは、各国が自分の主張を前に出さなければ自国を守れない社会になっていきます。

自国の主張を通すためには武力行使も辞さないという考えが主流になるでしょう。

日本は戦争を体験している国でもありますし、我々が小さい頃から座学では学んでいる「あの戦時下」の世界になることが、現状想像し得る最悪な状況だと考えます。

ただ、当面は食費が高止まりすることが予想されます。

アメリカの中間選挙以降、

  • 来年にはアメリカのインフレが落ちつく
  • アメリカの金利が下がりはじめる
  • ドル高が落ち着く
  • 円高が始まる
  • 日本にインフレの雰囲気が出る
  • 上げた金額を企業は落とせなくなる
  • 食費は高止まりする

まあ、ここまでは既定路線になると思っています。

デフレ体質の日本が、インフレで困るなんてことになるかはいまいち想像できませんが、やすひさが新卒の頃、25年前は住宅ローン金利が3%で「安い」って言われていたので、失われた30年を取り戻すということは、そこに戻るということかもと思っています。

そして、日本の企業は一度上げた価格を下げることはなかなかしないという体質があります。

自分の子供の頃のジュースは100円だったのに、消費税3%になった時に110円になって、それ以降100円以下になったことは今のところないですよね。

なので、唐揚価格は1個150円の時代になるのではないかな?

流石に1個200円の世界がすぐそことは思っていませんが、戦争が始まったら正直1万円でも食べられるだけマシみたいな世界になるかもしれませんよね。

じゃあ、今から我々はどうするか。

政治家さんに本気で日本の未来を考えてもらって、その政治家さんを自分で選ぶ。

なるべく困らないように蓄えを運用して、働き手を自分以外にお金にも頑張って働いてもらう。

自分の縁のある人が困らない様に、目配り気配りして、昔の日本の長屋の様な助け合える環境に少しでも近づける努力をする。

こんなところしかできないんじゃないでしょうか。

世界平和のために、美味しく唐揚げを食べて参りましょう。

ABOUT ME
やすひさてっぺい
一般社団法人日本唐揚協会会長兼理事長。ケーアールジー株式会社代表取締役。1996年 学生時代にITで起業し、WEB制作、アプリ制作、システム開発など多岐に亘る仕事の傍、唐揚げが好きで「唐揚げ唐揚げ」言い続け、現在20万人の会員を有する日本唐揚協会を創設。唐揚げに関わるコンサルティングやITを活用したコミュニティ構築、協会構築の応援をし続けている。