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レモンとバナナ

 

師匠の一人から「米津玄師『Lemon』は英二だと思う」

こう言われて、彼のLemonを聞いた。

英二とは奥村英二のことです。

やすひさは一部で有名な漫画マニアで、

週刊漫画誌は基本全て毎週読んでおり、

やすひさの知識、雑学はほぼ漫画より手に入れたと言っても過言ではないと言えるほど、漫画を愛して止みません。

漫画を使った思考スピードアップワークをつくり実践しているくらいですw

漫画を通じて、様々な人生を送ることができ、

その主人公やその漫画の視点からその人物へ自己を彼化(自己の他人化を漫画内に投影すること)することができます。

人生を何度も何度も生きることができ、

一生のうちで本来なら一度しか経験できない時間軸を、

繰り返したければ何度も繰り返し、一度で得られるものは一度で得る。

様々な時間軸を漫画を通して生きることができると考えています。

何度も生きることでシミュレーションをし、

全て自分事と受け取り、

読むたびに感情の動きを受け取り、

感情と共に知識を得、

より豊かな人生を歩むことができる。

漫画にはそれだけの価値があると感じています。

 

最近発刊したものなどは手を出せていませんし、

最近は少女漫画はかつてほど読むことが無くなっていますが、

(当時はりぼん、なかよし、ちゃお から始まりマーガレット、花とゆめ、ASUKAやLALAなどなど全年齢層の漫画誌を全て網羅していました^^)

それでも、少年漫画誌は一通り月曜日ジャンプヤンマガスピリッツから始まって、木曜日チャンピオンヤンジャンモーニングまで毎週買って読んでいます。

それだけ漫画好きで漫画を愛し漫画を尊敬しているやすひさですが、

そのやすひさが愛して止まない漫画の一つに『BANANA FISH』(吉田秋生著 小学館フラワーコミックス)があります。

別コミ(別冊少女コミック)を読み始めたのは中学生だと思います。

その時の衝撃は未だに忘れられません。

この BANANA FISH は少女漫画なはずなのに、これほどまで文字が少なく、少女が出てくることがない漫画はありません(笑)

少年漫画を彷彿させつつ、

テンポと人物描写、

そして世界観と背景が圧倒的に心を刺しました。

先月末にamazonでkindle版をまとめ買いをして、

また読み返したのですが、途中で止まれませんでした(笑)

そして何度も泣きます。

今思い出しても泣きながら書いています。

未だにやすひさの心に深く深く感動を与え続け、

大きく影響を与えている名著です。

(ちなみに、ここから高校生のてっぺい少年はヘミングウェイを読み出しました^^)

その BANANA FISH の主人公の一人が奥村英二です。

ちなみにやすひさの英名は

Teppei “LYNX” Yasuhisa

なのですが、

やすひさのトーテム(守神的な動物)が山猫だと聞いて、

恐ろしいほどシックリ来たことと、

(トーテムを見てくれたのは北川らんさんです。よかったら貴方も見てもらうといいですよ^^)

この BANANA FISH のもう一人の主人公 アッシュ・リンクス から由来していることは誰も知らないと思います(笑)

 

で、話を最初に戻すと、

この Lemon という歌をちゃんと聞いてみたら

正に BANANA FISH で描かれていた想いが流れていました。

アッシュが英二を想い、

一生懸命、はにかみながらも正直に言葉を紡いでいる様にも聞こえ、

かと思えば、今を生きる英二がアッシュを想い

涙に震えながら、

かつての自分と今の自分にとっての光だと告白している様にも聞こえ、

シンがショーターを想い、アッシュを想い、

苦いLemonの匂いを、

彼らが彼らなりに、自分を投げ打ちながら、

思い遣りながら感じている様な

そんな気がしてならない歌だと涙を流しながら聞いています。

誰かLemonに合わせて BANANA FISHの スライドショーをつくってください(懇願)

 

で、アッシュと英二のこの BANANA FISH と言う物語を通じて、

やすひさが感じていることを書きます。

 

人が安易に人を好きだと言うことを、やすひさはとても違和感を感じます。

人を好きになると言うことは、

その人が自分をどう思おうが関係ありません。

アッシュと英二が人間として惹かれ合うことを見て、

俗に言う愛だとか恋だとかが、介在できないくらいの友情、友愛を見て、

感動をするのは、

自分の軸が相手に寄り添っているからなのだと思います。

本当にその人が好きなのであれば、

人殺しだろうが、

薬物依存であろうが、

犯罪者だろうが、

関係ありません。

お金があるから好き、

面白いから好き、

頭いいから好き、

一緒にいてくれるから好き、

って、本当に好きなの?って思ってしまいます。

お金がなくなったら嫌い?

真面目な話しかしなくなったら嫌い?

記憶を失ったから嫌い?

一緒にいられなくなったから嫌い?

アッシュと英二は時間にしてほんの2年程度一緒にいただけかもしれません。

もっと短かったのかもしれません。

でも、その2年は一生の宝になる2年だったのだと思います。

時間なんて関係ないんです。

会えなくても、お互いがお互いを思い遣れる奇跡の様な関係です。

でも、相手がどう思おうと自分は相手を思い遣るんです。

相手を好きなのは自分です。

軸は自分にあるんです。

自分の範囲の中に、どうやったって相手は入り得ません。

だって、相手は相手の想いがあるから。

でも、自分が想うことは自由です。

誰を想おうが何を想おうが自由です。

自分の範囲です。

誰の迷惑もかけずに好きでいられるんです。

好きと言うのはある意味【執着】です。

モノだろうが人だろうが、好きなものは好き。

執着を捨てたら楽になる?

バカを言うな!

好きを捨てることは、自由を捨てることです。

本当に本当に、自分はそれが好きかを突き詰めて突き詰めて、

それでもそれが好きだと、

逃げ場がない好きなのかを、

突き止めたら、

それを大切に執着すればいいと思います。

大切に優しく自分の心に仕舞えばいいと思います。

もちろん、人に迷惑をかけない様に。

 

違和感を感じる好きは、

きっと好きなのでしょうけど、

自分軸で捉えていない、

自分の欲とか、

世の中の風潮とか、

そう言うものの延長にある好きなんだろうなぁと思います。

本当の好きは、

Lemonの苦味と光を感じられるものなんだと思います。

 

『BANANA FISH』@AMAZON
『Lemon』@AMAZON

ABOUT ME
やすひさてっぺい
一般社団法人日本唐揚協会会長兼理事長。ケーアールジー株式会社代表取締役。1996年 学生時代にITで起業し、WEB制作、アプリ制作、システム開発など多岐に亘る仕事の傍、唐揚げが好きで「唐揚げ唐揚げ」言い続け、現在20万人の会員を有する日本唐揚協会を創設。唐揚げに関わるコンサルティングやITを活用したコミュニティ構築、協会構築の応援をし続けている。