飲食店経営で年収2000万円を達成するためのポイントは?
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最初に
この記事の目的
この記事情報は飲食店(特に唐揚店を応援していますが、他の飲食店経営でも役立つ情報です)をやってみたい方、始めたい方、既に経営や運営をしている方に向けた、ノウハウ提供を目的に書き綴っています。
「飲食店経営は自分には難しいよな」「飲食店経営をやる上でなるべく失敗したくないなぁ」「唐揚店をもっと上手くやるためにはどうすればいい?」など、心配事や疑問に対して、事前に情報をキチンと集められる様記事にしていきます。
これらの情報であなたのお店が盛り揚がることを祈っています。
今日のテーマは「年収2000万円を達成するためのポイント」
こんにちは。
24時間、365日、
美味しい「唐揚げ」を補給すればするほど
快調な会長、
やすひさです。
飲食店のオープンを具体的に考えている方、
飲食店をオープンすることを決意している方、
飲食店のオープンに向けて準備している方、
といった「予備軍」の方にお役立ちできるよう、
そして、
既に飲食店を経営されている
「諸先輩」の方につきましては、
おさらい程度にでも
活用していただけるよう、
で、あわよくば
ステップアップに貢献できるように、
様々なジャンルの「経営」に携わってきた
私、やすひさの
じっくり漬け込んで熟成させた
運営ノウハウのようなものを、
小出し、単品メニュー的に提供しています。
読んでいただける方の
よき「差し入れ」のひとつとなりましたら幸いです。
よろしくお願い申し揚げます。
飲食店経営をするとなると、やはり「年収はどれくらいになるのか」「年収1000万円は可能か?」「年収2000万円以上にするには?」などのことが気になるはずです。
そこでここでは
・そもそも年収2000万円以上は可能か?
・飲食店経営者の年収の決まり方
・年収1000万円以上の飲食店のイメージ
などについて解説していきます。
飲食店経営に興味をお持ちの方はぜひ最後までご覧ください。
そもそも飲食店経営で年収2000万円は可能?
飲食店経営で年収1億円を目指すのであれば、複数店舗経営をすることがほぼ必須です。なぜなら単独の店舗で出せる売上には限度があるからです。
ですが1店舗でも年収1000万円は狙えますし、年収2000万円も不可能ではありません。
また、あくまで「単独店舗」ということにこだわるのであれば、店舗数を増やすのではなく、「店舗拡張をする」という選択肢もあります。
しかし飲食店経営者は基本的に誰にも雇われませんから、年収0円になることもあり得ます。それならまだしも続ければ続けるほど負債が増えていく場合も。
飲食業界だけに言えることではありませんが、「大成功も大失敗もある」ということになるでしょう。
飲食店経営者の年収の決まり方は?|1000~2000万円を目指すための基礎知識
それでは飲食店経営者の年収の決まり方を見ていきましょう。
また、具体的にどの程度の売上を達成すれば年収1000~2000万円になるのかについてもお伝えします。
年収=その年の営業利益
飲食店だからといって他の業種と違うわけではありません。
「年収=その年の営業利益」となります。
別の表現をするとすれば「売上-経費」ですね。
大雑把に言うと「売上」を100とすると、
原価(食材費):30
人件費:10
家賃:10
光熱費:10
その他:10
営業利益:10
くらいになります。
もちろん経営の仕方によっては営業利益の部分がもっと下がります。逆に工夫すれば営業利益の比率を上げることも可能です。
そして「売上のうち、営業利益が占める比率」のことを利益率と言います。
ここでは便宜上、利益率10%として進めていきますね。
「利益率が10%で、年収1000万円を目指す」のであれば、年間の売上は1億円以上でなくてはなりません。
しかし「1億円は無理……」という店が大半でしょう。
ですが実際にはもう少し利益率を高めて、年収も上げる方法があります。
飲食店経営者本人が現場に出れば人件費をカットできる
前項では「年間売上が1億円以上でないと、年収1000万円は目指せない」という話をしました。
しかし実は年間売上が6000万円(年収600万円)ほどでも、年収1000万円を達成することも夢ではありません。
そのための方法の一つが「自分で現場に入って人件費を削減する」というやり方です。
こうすれば従業員が一人減りますから、その分コストカットができるのですね。
従業員一人の給与が30万円だとすると、年間360万円利益がアップすることになります。
そして「元の年収600万円+360万円=960万円」となりますから、これでほぼ年収1000万円に到達できます。
ただし年収2000万円を目指すなら話が変わってくる
しかしいつまでも飲食店経営者本人が現場に入り続けるのは現実的ではありません。
年収500万円程度を目指すのであればそれでも構いませんが、年収2000万円に到達したい場合は「経営について考える時間」が欠かせませんから、「経営者は見回り以外で現場に行かない」という状態になるのが理想です。
最初のうちは経営者が現場で働いても構いませんが、「どのように現場から抜けていくか」というプランも早めに練っておきましょう。そうでないと年収2000万円をクリアするのは難しいです。
また、そうでなくても、飲食店経営者本人が「経営」の仕事もしながら現場にも出ているようでは疲弊してしまうかもしれません。
飲食店経営で年収1000~2000万円を狙うイメージ|客単価・回転率・客席数
それでは飲食店経営で年収1000~2000万円を狙うイメージを具体的に紹介していきます。
「月間売上500万円(年間売上6000万円)/利益率10%/飲食店経営本人も現場に出る」という条件でお伝えします。
ちなみにここでは「営業日数:30日」としてお話しします。
ラーメン屋(高回転率・低客単価)
ラーメン屋は典型的な「回転率が高く、客単価が低い飲食店」です。
そしてここでは、
1日の営業時間:10時間
客単価:1000円
回転数:1日20回
席数:9
とします。
この場合、月間5万食売る必要があります。
つまり1日166食程度。
ラーメン屋は一般的に「1日300食売れば繁盛店」と言われていますから、1日166食というのは現実的な数値です(席数が10つしかないとしてもです)。
そしてわずか10席ですから人員は3人で十分です。
具体的には「経営者本人+社員1人+バイト1人」などとなるでしょう。
社員の給料50万円、バイトの時給を1000円とすると、月々の人件費は80万円となります。
実際には社員には休日が必要ですから、「週1~2日入るバイト」も雇う必要があります(経営者の休日も考えるのであれば週2~3日となるでしょうか)。
それでも年収1000万円を軽く超えることができます。
居酒屋(低回転率・高単価)
こちらは回転率が低い代わりに客単価は高いです。
ただ、昼食メニューについてはラーメン屋と一緒で「高回転率・低単価」となります。
昼の営業時間:4時間
客単価:1000円
回転数:4時間で8回
席数:9
夜の営業時間:7時間
客単価:4000円
回転数:7時間で14回
席数9
詳しい説明は省力しますが上記の通りに経営できれば、理論上年収が1300万円以上になります。
ただ、お察しのように「穴」がたくさんあります。
・そもそも居酒屋の昼食メニューを人気にするのは困難(昼営業をしていない居酒屋が大半です)
・昼食メニューであればまだしも、夜の居酒屋メニューで他店との差別化ができるか
・席数9を無駄なく埋めることができるか
などです。
ラーメン屋の場合、超人気店であれば「開店から閉店まで、空席が全くできない」ということもあり得ますが居酒屋ではそれは厳しいです。
とはいえ席数が9というのも居酒屋としてはかなり小さいレベルですから、例えば倍の18にするだけでも、順調に進めば売上は大きく伸びることでしょう。
また、居酒屋をはじめとする「予約」があるタイプの飲食店には「満席」の状態を作りやすいというメリットもあります。
年収2000万円を目指すのであればやはり飲食店経営者は現場から抜けたい
そして年収2000万円に到達したいのであれば、やはり飲食店経営者は現場から抜けたいものです。やはり複数店舗経営をしたり店舗拡大をしたりしたいですし、ずっと経営者が現場にいるわけにはいきません。
また、2000万円は目指さないにしても、「そもそもずっと現場で汗水垂らして働きたいか」ということを考えるべきです。
トップに立つ人間だからといって一番忙しくある義務はありません。「現場には基本的に出ず必要な経営をこなし、比較的ゆったりとした生活を送る」という選択肢もあることを忘れないようにしましょう。
結局のところ「机上の空論」です
そしてそもそもここまで解説した数値的な内容は、イメージを掴むための机上の空論でしかありません。いざ飲食店経営をしてみると思いもよらないことが立て続けに起こり、狙い通りの年収にならない可能性が高いです。
このことを念頭に置き、「○○が発生したら□□で対応する」ということをできるだけ細かく決めておくことをおすすめします。そうでないとトラブルに対処できないまま時間だけが過ぎて、どんどん事態が悪化していくものだからです。
飲食店経営で年収2000万円を目指すための利益率を上げるポイント
さて、飲食店経営における利益を伸ばすためには、売上を上げることよりもむしろ利益率を上げることを考えるのが大事です。
なぜなら売上には「客」が密接に関わってくるためコントロールできない部分もありますが、利益率に関しては客とほとんど関係のない要素によって上げることもできるからです。
それでは利益率を高くするためのポイントをいくつか挙げていきます。
光熱費を下げる
飲食店では水道・電気・ガスを多く使いますから、一般家庭の節水・節電とはレベルの違うコストカットができます。
また、基本的に店の規模が小さいほど光熱費も下がります。
例えば「一般的に光熱費は売上の10%」と言われていますが、10席前後の店であれば3~5%程度で済みます。
賃料を下げる
特に複数店舗経営をする場合ですが1店舗目にきちんとファンがついていれば、2店舗目の立地がそれほど良くなくても集客しやすいです(知名度があるため)。
いずれにしても「家賃の高さ」と「立地の良さ」はおおよそ比例しますが、「家賃の高さが、集客につながらない(席数の割に無駄に広いなど)」と言える立地にはしないようにしましょう。
飲食店経営者で年収2000万円を目指すためのその他の重要ポイント
最後に重要な補足をしていきます。
法人化すれば節税ができる
利益がある程度伸びてきたら法人化を検討しましょう。
法人化には多少手間とコストがかかるものの、個人事業に比べると節税しやすくなりますからメリットは大きいです。
ちなみに法人化した場合、飲食店経営者や役員は「役員報酬」として給料をもらうことになります。
つまり、一例として「2000万円の利益が出たから、2000万円全額を経営者の給料にする」という算出はしないのです。2000万円をそのままもらうと税金が多くなりすぎるからです。
実際には「家賃」をベースにして売上目標を決める
本記事では便宜上「年収1000~2000万円を目指す」という前提を作り、そこから話を展開しました。
しかし実際には、「家賃」をベースにして売上目標を作るのが普通です。
例えば、「家賃が50万円だから500万円の売上を出したい。人件費は30%の150万円で……」と考えていきます。
もちろんどうしても「単独店舗で高年収」にしたいのであれば、賃料を高くすることになるでしょう。
ですがそのための資金繰りができるか分かりませんし、賃料が上がればその分リスクも上がりますから、「賃料の低い立地で1店舗を作る→複数店舗展開で年収を伸ばしていく」というやり方も検討しましょう。
まとめ
ここまで飲食店経営者が年収1000~2000万円を目指すための方法や注意点について解説しました。
売上を伸ばすためには経営者本人も現場に出るのが最も手っ取り早く、かつ確実です。
しかし年収をどんどん伸ばしていきたいのであれば、いずれ経営者は現場から抜けて、「経営」に専念したいところです。
また、「年収をアップさせなくてもいい」と考えているとしても、いつまでも「アルバイトなどと同じ業務をフルタイム+経営の仕事」をして疲弊し続けるのは好ましくないはずです。
おすすめのビジネス
様々な飲食店を応援しているやすひさですが、
ビジネスとして一番おすすめしているのは唐揚店です。
ビジネスとしての唐揚げ
やり方と考え方がきちんと分かれば、
唐揚げほど低リスクで始められるビジネスは経験上ありません。
例えばフランチャイズで唐揚げを始めるとして、
これから飲食店を始める方は、
ノウハウをきちんと把握できるフランチャイズの強みを活かして、
通常より早く軌道に乗せられますし、
既存のお店を持つ方にも「一品フランチャイズ」という形態で、
今のお店を生かし唐揚げで利益を得ることもできます。
からあげフランチャイズ
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その名も『からあげフランチャイズ』です。
一般社団法人日本唐揚協会が運営する、
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