名店を目指そう~跡継ぎ問題を“なる早”で考える~
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最初に
この記事の要約
- 多くの経営者が「廃業」に進む未来がすぐそこに
- 引継ぎは家族、という前提が選択肢を狭めている
- 事業は子ども、家族と考えると「廃業」ありきは時期尚早
この記事の目的
この記事情報は飲食店(特に唐揚店を応援していますが、他の飲食店経営でも役立つ情報です)をやってみたい方、始めたい方、既に経営や運営をしている方に向けた、ノウハウ提供を目的に書き綴っています。
「飲食店経営は自分には難しいよな」「飲食店経営をやる上でなるべく失敗したくないなぁ」「唐揚店をもっと上手くやるためにはどうすればいい?」など、心配事や疑問に対して、事前に情報をキチンと集められる様記事にしていきます。
これらの情報であなたのお店が盛り揚がることを祈っています。
今日のテーマは「跡継ぎ問題を“なる早”で考える」
お世話になります。
24時間、365日、
美味しい「唐揚げ」を補給すればするほど
快調な会長、
やすひさです。
飲食店のオープンを具体的に考えている方、
飲食店をオープンすることを決意している方、
飲食店のオープンに向けて準備している方、
といった「予備軍」の方にお役立ちできるよう、
そして、
既に飲食店を経営されている
「諸先輩」の方につきましては、
おさらい程度にでも
活用していただけるよう、
で、あわよくば
ステップアップに貢献できるように、
様々なジャンルの「経営」に携わってきた
私、やすひさの
じっくり漬け込んで熟成させた
運営ノウハウのようなものを、
小出し、単品メニュー的に提供しています。
読んでいただける方の
よき「差し入れ」のひとつとなりましたら幸いです。
よろしくお願い申し揚げます。
今日のお題は、
「跡継ぎ問題を“なる早”で考える」です。
「もったいない」から「事業承継」を考える
やすひさは、
美味しい「唐揚げ」を愛していますし、
美味しい「唐揚げ」を生み出す揚げ師の皆様を、
心よりお慕い申し揚げております。
ですので、揚げ師の皆様には
いつまでも美味しい「唐揚げ」を
揚げて続けてほしいのですが、
さすがに「100年、200年先もなにとぞ」と、
要求するのは、物理的に無理ゲーと言えるでしょう。
ただ、
100年、200年先の未来には、
やすひさもいないと思うのですが(あえて断言しません)、
100年、200年先の未来もきっと、
唐揚げば国民食として存在し続けているはずで、
唐揚げで世界平和を願うやすひさが、
「いい味は残してほしい」
「できればお店の名前も残してほしい」
「なんならコンセプトや雰囲気も受け継いでほしい」
と考えるのは、なんら自然、なんなら大自然なことです。
といった流れもあり、
つい最近は、
将来的な事業の継承…法律的な用語で言う、「事業承継」も
頭の片隅に置いてほしい、というお話をしました。
このブログを読んでくださる人は、
多くの方が唐揚げをはじめとする飲食関係の
ビジネスに携わってらっしゃる方、
もしくはその予備軍の方がほとんどだとは思うのですが、
「あの美味しいお店、将来的に畳むなら継げないかな」
と思うきっかけぐらいになればとも願いつつ、
「事業承継って、こんなものだよ」程度の浅く、くどい知識を、
複数回に分けてお伝えしていきたいと思います。
ええ、簡単には終わりませんよ。
廃業を考える経営者は今や半分以上!
このブログを読むぐらいの皆様は、
「事業承継」なんてまだまだ先、
と考えても当然と思えるほど、
ビジネス関連の情報収集に積極的&精力的な方、
まだまだ伸び盛りな方だとお見受けします。
だからこそ、
直接の「拡大」に関わるものではない「承継」に関しては、
見落としがあり、それが落とし穴になるかもしれない、
ということで、
ここからは、
「日本政策金融公庫」が開示する調査の
最新の結果から、
令和5年現在の日本の「跡継ぎ」事情を
一緒に、覗き見しておきましょう。
「中小企業の事業承継に関するインターネット調査」の
を見てみますと…
まず、冒頭の一分からインパクト大です。
後継者が決定している中小企業は10.5%、
廃業を予定している中小企業は57.4%、
とのこと。
日本政策金融公庫のカテゴリー
に目をやりますと…
おそらくこの前の調査結果は、
コロナ前の2019年版にまで遡るのですが、
同様の建付けでタイトルが組み込まれていまして…
後継者が決定している中小企業は12.5%、
廃業を予定している中小企業は52.6%…となっており、
残念ながらさらによくない状況になってしまっております。
数ある業種の中で、
「飲食サービス業」に絞って見てみますと、
「廃業予定」が53.2%と、
前回(2019年)より9パーセント近く下がっているのですが、
それでも全体平均よりは若干低め、といった位置づけです。
ただ、事業主自身が若く、
それらの意思決定について「時期尚早」としている比率が、
娯楽業に続く2番目の18.7%と高く、
現役世代の経営者が多く、焦ってもいない、
という背景にも助けられている部分があるようです。
そのうえで「決定(内定)」の比率を見ると、
前回(2019年)より若干アップの
10.7%という数字は安心材料とは言えないかもしれませんね。
ちなみに、比較的事業承継が進んでいて、
「未定」や「廃業予定」が低い数値に抑えられているのは、
「物品賃貸業」や「運輸業」、
逆に数値的に相当厳しいな、と思えるのは、
「決定(内定)」が0%、「廃業予定」70%の「宿泊業」です。
「宿泊業」はしかも「時期尚早」の率も3%弱でしかなく、
「廃業予定」と「未定」で約97%と、
かなり厳しい業界であることが見えてきます。
実はこちら、「決定(内定)」が38%という、
むしろ安泰の数字を叩き出していた前回(2019年)からの急落ぶりがすごいことになっていますので、
個人的には、新型コロナの影響も響いたのかしら…
と感じる次第です。
もちろん、統計ではありますし、
全施設にヒアリングしているわけではないわけですが、
宿泊施設は、美味しい料理を魅力とする場合も多いですし、
他人事ではないとも言えるでしょう。
これら、やすひさの主観はあくまでもたたき台として、
それぞれがこういった公式の統計をしっかり見て、
反論も含め、自分事として捉えていただければ幸いです。
家族経営…というか家族を根本から考えてみよう
とはいえ、
「廃業予定」の多い状況を覆すには、
単純に「後継者」がいればいいのか、
と言われたら、そうでもなさそうです。
統計で見てみますと、
「廃業予定」者の中の約45%が、
「誰かに継いでもらいたいとは思っていない」と考えており、
「後継者がいない」ことを背景とした理由は、
トータルで28%強にとどまっているのです。
しかもその内訳は、
「子供がいない」や「子供に継ぐ気がない」と
いう親族での承継を前提としたものが大勢を占めています。
また、
事業そのものの将来性を不安視する声も22%強となっていることから、
「自分の色が色濃い事業は、親族以外には難しいだろう」
「親族に迷惑をかけるかもしれない状況だし、自分の代で責任をもって畳む」
などといった、
古き良き日本の家族主義や侍魂が
「一代限り」の空気感を加速させている部分もあるかもしれません。
ただ、わずかながらですが、
親族以外での「事業承継」も、統計的には増えています。
少なくとも、「廃業」ありきの空気に流され、
活路のある残すべき「いいもの」が、
リセットされてしまうのはもったいないことです。
特に飲食店の方にとってみれば、
味やレシピは大事な子ども、親族です。
これらを後世に残すために、
「嫁がせる」という選択肢を見据え、
早いうちから、どこに出しても恥ずかしくないよう、
立派に育て上げる「子育て」の延長線上で「承継」を意識してみてもいいのではないでしょうか。
おすすめのビジネス
様々な飲食店を応援しているやすひさですが、
ビジネスとして一番おすすめしているのは唐揚店です。
ビジネスとしての唐揚げ
やり方と考え方がきちんと分かれば、
唐揚げほど低リスクで始められるビジネスは経験上ありません。
例えばフランチャイズで唐揚げを始めるとして、
これから飲食店を始める方は、
ノウハウをきちんと把握できるフランチャイズの強みを活かして、
通常より早く軌道に乗せられますし、
既存のお店を持つ方にも「一品フランチャイズ」という形態で、
今のお店を生かし唐揚げで利益を得ることもできます。
からあげフランチャイズ
そんな中で唐揚げに特化したフランチャイズ募集サイトがあります。
その名も『からあげフランチャイズ』です。
一般社団法人日本唐揚協会が運営する、
唐揚げが一番わかっている団体による、
安心、安全な唐揚げビジネスのフランチャイズ本部を集めたサイトです。
ぜひ、一度検討してみてはいかがでしょうか?
あなたのビジネスを加速させてください。