協会の試み

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唐揚人

『まんぷく亭』店主・國友聖一さん!

中日本の「しょうゆダレ」と「味バラエティ」で金賞受賞!
和歌山県『まんぷく亭』店主・國友聖一さん!



満腹にこだわり続けて創業30年の"優しい"名店!

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今回ピックアップする"唐揚人"は『からあげ まんぷく亭』店主の國友聖一さん、生まれも育ちも和歌山県の56歳です。1990年のオープンで、経営30年の大ベテランですが、高校卒業後に入社した大手電機メーカーを退社した後は少々道を踏み外してふらふら...で、結婚をきっかけに20代後半での開業と、抑揚のあるチャレンジングな人生を歩んでいらっしゃいます。昔は「ハリネズミのようにツンツンしていて、舐められないように常に気合を入れていました。」と言いますが、現在は見た通り、すっかり丸く落ち着いた"ナイスミドル"です。

2019年にして初!28年越しの店舗リニューアル!

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『まんぷく亭』は、「お腹も心も満腹になって欲しい」との思いを込めて付けられたストレートな店名で、お財布にも優しい「ワンコイン弁当」は、もともと創業から28年間、テナントの一角の小さな店舗でふるまわれていました。現在の大きな新店舗へとリニューアルを果たしたのは2019年とつい最近で、「からあげグランプリ®」の金賞常連店として認知されるようになった近年は、オリジナルソングを引っ提げてCM広告を打ち出すなど、創業30年にして、『まんぷく亭』史上最大の盛り上がりを更新しています。


旨味と肉汁が溢れ出す「どぶ漬け」の唐揚げが自慢!

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さて、『まんぷく亭』の(金賞)唐揚げの秘密に迫りましょう。まず、国産鳥の生肉を一口サイズにカットし、生姜と野菜だし、塩胡椒、にんにくをブレンドした関西風味のしょうゆベースの特製ダレと粉を併せ、一晩漬け込みます。この「どぶ漬け」製法で旨味とコク染み込ませた"漬物"状態の肉を低温でじっくり揚げる...「むね肉」でもやわらかジューシーでしっかり味な理由は、納得感しかないものでした。

モノは最高品質、なのに限界価格の「からあげ」

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『まんぷく亭』を語る上で間違いなく押さえておきたいのが、看板商品の「からあげ」です。こちらは「第5回からあげグランプリ®」の「中日本しょうゆダレ部門」で金賞を獲得し、まる4年を挟んだ「第9回」での返り咲きから3年連続金賞と、すっかり「中日本」を代表する一品となりました。にもかかわらず、お弁当は「からあげ」"300g入り"でワンコイン、とコスパがえげつないことになっています。

手のひらサイズの「とりかわせんべい」は唯一無二!

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ちなみに「からあげ」同様に「どぶ漬け」を施し、一枚ずつ余分な脂を削ぎ落としから丁寧に粉つけし、網に挟んで揚げた「とりかわせんべい」は、「からあげ」と並ぶ店自慢であり、かかる手間と仕上がりのインパクトが群を抜く"手のひらサイズ"の逸品となっています。そんな(商標登録もされた)カリカリの「とりかわせんべい」を武器に、「第8回からあげグランプリ®」では「中日本味バラエティ部門」での金賞を獲得し、お店として3年越しの"部門替え&返り咲き"受賞を達成!そしてこの勢いは、第9回から再び続く「中日本しょうゆダレ部門」での金賞受賞への狼煙となりました。この流れもまた、多彩なレシピを持つ弁当屋さんならではの"ふり幅"の賜物でしょう。

和歌山発のW金賞受賞。そのきっかけは...たまたま!

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そして、"2枚看板両方で金賞受賞"という快挙は、地元(和歌山)メディアを通じて反響を呼び、お店はイベント出店などでひと際目を引く存在になりました。國友さんの記憶では、エントリー当時の地元には、唐揚げ主体のお店そのものが見当たらなかったそうで、「からあげグランプリ®」の存在も知らず、「偶然ネットで見つけて応募しました。」と、"きっかけ"が"たまたま"だったことをカミングしてくれました。ただ、地元に情報を共有する同業仲間がいない中でも、先陣を切ってエントリーできる行動力と好奇心を持ち合わせていたからこそ、國友さんの「今」があるのかもしれません。

これからも和歌山で、地元のファンのために。

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チェーン展開も見越しているかのようなポップなデザインの新店舗ですが、國友さんは「孫もいる歳なので、目先の利益のために規模を広げず、地元密着でこれからもやって行きたいです。」と、あくまでも堅実なお客様目線を貫く様相。さらに、「儲けばかりを考えると道が逸れてしまいます。なので、真面目にコツコツ一緒に頑張りましょう。」と次世代へのメッセージも添えてくれました。『まんぷく亭』のオープンまで、実際に道を逸らしていたと公言する大先輩から発せられた言葉はなにより胸に響くもので、実際、長年に渡って道を逸れ続けている私(鼻毛の森)自身がいい意味で痛感し、開き直ることができました(笑)


最後に一言聞いてみました。
國友さんにとって唐揚げとは... ‟育ての親"である


店名:からあげ まんぷく亭
住所:和歌山県岩出市吉田242-15
アクセス:JR紀伊小倉駅から車で約15分、和歌山北IC・和歌山IC・岩出根来IC から車で約30分
HP:https://karaagemanpuku.com/
取材・文章 鼻筆の森(※鼻毛の森)
掲載日:2020年12月3日掲載

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