協会の試み

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唐揚人

『Dining Garden UNIT』店主 参川尚裕 (さんかわなおひろ)さん

特産品を活かした逸品で「中日本味バラエティ部門」金賞!
愛媛県松山市『Dining Garden UNIT』の"みかんからあげ"!

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2008年6月に誕生した唐揚げ"も"おいしい美食の庭

2020年4月に催された「第11回からあげグランプリ®」において、「中日本味バラエティ部門」での初金賞を獲得した『UNIT』は、愛媛県松山市の繁華街に佇む"ダイニングガーデン"です。四国を代表する"庭"「松山城」を囲んで走る路面電車の「大街道(おおかいどう)駅」から徒歩5分とアクセスも抜群!実はこのお店、そして名物の「からあげ」を生み出した"主"は、噛み締めれば噛み締めるほど味わい深い人間像がジュワッと広がる、いちアラフォー男子なんです。

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店主は、経歴濃い目のアラフォー男子!

『Dining Garden UNIT』の店主は参川尚裕さん...松山市のお隣、東温市出身の37歳です。経歴を聞くと、文系の大学を卒業した後にシンガポールで機械系の仕事に従事し、帰国後の公務員試験合格で市役所の資産税課職員として勤務し、レストランバーでのバーテンダーを経ての独立開業...と、なんとも濃密すぎる社会人ライフを過ごしているご様子。座右の銘を「何も咲かない寒い日は下へ下へと根を伸ばせ、やがて大きな花が咲く」とする彼ですが...何回花を咲かせてるんだって話です(笑)

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自慢の「鶏のからあげ」は、完璧なる"塩"ベース

『Dining Garden UNIT』の名物料理として愛される「鶏のからあげ」には、ニンニクやショウガなど余計な香辛料を使わずに、完全天日塩『塩丸』で素材の旨みを最大限に引き出す独自調理を施してあります。実は店主の参川さんは、グループ店『カラット』の代表として「からあげグランプリ®」の「塩ダレ部門」で既に5年連続金賞の快挙を成し遂げている実力派"揚げ師"で、その実績はもはや十分すぎるほど。なので、今回の総本山『UNIT』での参戦も、満を持しての必然だったと言い切れます。

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正式名称は「玉津のみかん果汁に漬け込んだ鶏のからあげ」

ちなみに今回、「味バラエティ部門」でエントリーした「からあげ」は、愛媛の特産品「玉津のみかん」の果汁を自家製ブレンド出汁にプラスしてじっくり漬け込み、爽やかな酸味でさらなる奥行きを重ねた味わい深~い逸品です!擬音で表現するなら、サクッ、ジュワッ、ジ~ンが適切かと。

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「みかんからあげ」でのエントリーは、復興への想いから

今回、「塩ダレ部門」の(金賞)常連店『カラット』と別枠、別商品でのエントリーを決意したいきさつを聞くと、「2年前の西日本豪雨です」と即答した参川さん。災害時は、愛媛県にも大きな打撃をもたらし、特産品であるみかんを作る農家も、続々と廃業に追い込まれたのだそう。ただ、同様の被害を受けた友人が営むみかん農家の土砂搬出や収穫を手伝う中、豪被害の中でもたくましく育った果実の姿に感銘を受け、復興支援への想いも重なって、「みかんの果汁に漬け込んだからあげを作ろう!」と思い立ち、新たなレシピを完成させたのだとか。嗚呼、いい話だ...なんて涙ぐんでしまうのは、みかんの果汁のせいではありません。確実に。

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その夢は未完...みかんだけに

愛媛の復興の象徴として堂々の金賞受賞を果たした「玉津のみかん果汁に漬け込んだ鶏のからあげ」...気になる"その先"について聞けば、「全国で色々な被災地で活動しているボランティアの方々に(からあげを)送る活動をしたい」と参川さん。量も質も完璧に届けるため、「ゆくゆくはからあげの製造工場を作りたい」とも。"人と人を出会わせる場所"をイメージしたという店名の由来を地で行く『UNIT』は、(先述の)参川さんの座右の銘そのままに、今後も太く長い根を伸ばし、より大きな花を咲かせてくれそうです。


最後に一言聞いてみました。
参川さんにとって唐揚げとは...‟人と人を繋ぐキッカケである"である


店名:Dining Garden UNIT
住所:愛媛県松山市三番町2-8-12 三林ビル1F
アクセス:大街道駅より徒歩5分
HP:https://www.hotpepper.jp/strJ000740373/
取材・文章 鼻筆の森(※鼻毛の森)
掲載日:2020年8月21日掲載

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